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訪問看護です。お邪魔します。

先日リスナーさんから質問をいただいていたんですが、私のお答えだけだとはすぐ終わっちゃうなぁと思って、Twitter 上の訪問看護師さんにコメントを募集してたんですけれども、まだちょっとお便りがない状態なので、ちょっと質問をね、いつまでもこのままお答えしないのもちょっと失礼かなと思いまして、とりあえず私自身の言葉で答えていきたいと思います。

先日の配信から3人の方が質問をくださっています。一人一人ご紹介しながら答えていきたいと思います。

まずはリスナー「ノカヤク」さん、いつも Podcast 仲間の方ですね。お世話になってます。ノカヤクさんから「訪問看護で行う医療ケアってどんなものがあるの?その際に苦労とかってありますか?」という質問いただきました。

訪問看護で行う医療ケアってどんなものがあるの?

医療ケアですね、まずよくやるのは点滴ですね。先生から指示が出て必要な方に点滴をします。病院みたいに点滴をぶら下げる棒とかもないので、家のにある S 字フックとかカーテンレールとか、あと針金ハンガーとかを駆使して点滴をするんですが、お手洗いに行きたくなった時が一番大変で、お家の人に持ち方を教えて。私たち1時間とか1時間半しか長くてもお家にいることができないので、ご家族の方にトイレに行きたくなったらこれをもってトイレのドアに引っ掛けてトイレ済ませてもらってくださいね。みたいな感じでお話をして、だいぶご家族の方に手伝って場合もあります。寝たきりであのお小水の管が入ってたりとか、オムツでお小水取ってる方とかはそのまま終わった時にまた針を抜きに訪問をして、その時にあのおむつ交換とかも行わせてもらったりはしています。

あとですね。医療ケア、褥瘡の処置とか傷の処置、あとは胃ろうとか腸ろうっていうのがあるんですけれども、胃に穴を開けたりとか、腸に穴を開けて直接そこにチューブを通したり胃ろうの方はボタン式というのがあって、だいぶ便利にはなってるんですけど、その穴を開けて器具をつけたところからご飯が食べられない人が栄養剤を注入してやっていくっていう方法があるんですけれども、まあその時の苦労はまあチューブが入っている場合はあの抜けちゃったりとかっていうこともあったりとかするので、それがないように十分気をつけてはいるんですけれども、ちょっとしたことでこう抜けちゃったりとか、あとはお薬で薬もそこから注入するんですけれども、お薬をお湯とか水で溶かしてシリンジで注入するんですけれども、その時にどうしても溶けにくいお薬っていうのがあって、それがちょっと十分に詰まっちゃったりとか、そういうことがあって結構大変なこともあります 。こんな感じでノカヤクさんよろしいでしょうか。

後はですね、次ですね。先日もコメントを読ませて頂きました、「ならきち」さんから質問をいただいています。訪問看護師さんが病院勤務ではなくて訪問看護師に至るまでのきっかけですね、いたるまでってどんな感じなんですか?ということでお便りを頂いています。

訪問看護師さんが病院勤務ではなくて訪問看護師に至るまでのきっかけ

私の場合なんですけれども、就職して2年目ぐらいですね。病院で働いてるとやっぱり毎日バタバタバタバタ忙しくて、患者さんとゆっくりとお話ししたり関わったりする時間っていうのも限られていて、その時に受け持ちを2年目の時だったかな、受け持ちをさせて頂いた方が本当に敬虔なクリスチャンの紳士な方で、おじいちゃんだったんですけれども、娘さんと一緒に住んでいて、娘さんもとっても優しい方でお父さん大好きで、その方がおうちにできれば連れて帰ってお世話をしたいっていう風にお話をされてて、その頃まだもう20年ぐらい前なんですけど介護保険もなくて、病院に娘さんに来てもらってオムツの替え方とかお着替えの仕方とかお食事はこういう風にしてくださいね、とか言っていうのを来ていただく度に色々お伝えしたり、一緒にやってもらったりとかってしてたんですけれども、私達がおうちに行けるわけじゃないので、娘さんからお話を聞くんですけど、家の状況とかっていうのがいまひとつ分からなくて、想像しながら指導していくっていう感じだったので、すごいもどかしい感じと言うか、これで娘さんはお父さん帰られて本当に大丈夫かなーっていうのがすごくありました。その方はちょっと急変してしまって、お家に帰ることはできなかったんですけれども、それがきっかけで病院にいるとやっぱ病院の中のことしかは分からないんだなっていうのもあって、ご家族も面会時間の間しかいられないし、その限られた時間の中でどれだけの事を伝えてきてるのかなーって言うのそこ思うようになって、そこからですね。

ちょうど勤めていた病院で訪問看護部っていうのを作ることになって、ただ私はそこに異動希望を出したんですが異動叶わずなぜか同期の子が異動することになって、その子から色々どんな感じなのみたいな話は聞いてたんですけれども、その同期の子はあまり訪問には興味がなくてなんかすごく大変みたいなことを言ってたかなーっていう覚えがあります。上司にも相談したんですけれどもまず10年くらいやってベテランにならないと「訪問って一人で行くのよ」って言われて、「あなた判断できるの?」をみたいな感じで話があって、あーそうかと思いながら、そこの病院は四年くらいしかいなかったんですけれども、その後も色々経験した方がいいのかなと思って専門のクリニックだったりとか、その頃ちょうど介護保険も少し軌道に乗り出した頃だったので、訪問入浴とかデイサービスとかそういう介護保険サービスのお仕事をしながらも、でもやっぱり看護師として働ける範囲にすごく限界があるなあと思って、訪問看護師、ちょうど看護師免許を取って10年目の時に、もう10年頑張ったからやってもいいかなと思った時にちょうど一番最初にお勤めしたステーションの募集の広告が新聞の折り込みに入ってて、「あ、これだ」と思って応募したのがきっかけでした。

そこから始めてみたら本当に楽しくて、利用者さんの家に行って、たわいもないこと話しながら、お風呂に介助をしたりとか、オムツ交換したりとか、体のこと見せていただいたりとか、色々家族の人ともいっぱい話ししたりとかも爪切り、耳掃除までさせていただけるっていうなんかその本当に濃縮した1時間とかなんですけど、一人とそのご家族の方にみっちり1時間関われるっていうのがすごい私には魅力的で、本当にはまりましたね。今でももう体が続くうちはずっとやりたい仕事だなぁと思ってます。ならきちさん、こんな感じでよろしいでしょうか。

最後ですね。「シカゴコーヒー」さんから頂きました。この方もラジオトークでほぼ同時期に発信を始められました。本の紹介等をされてます。とってもいい声のあの素敵な番組ですので、みなさん聞いてください。「かくかくシカジカ」という番組をやられてます。